トイレ事情
ヴェネツィアには、外出先で気軽に利用できるトイレがあまりありません。日本なら、そこかしこにあるコンビニや駅に入ればトイレがありますが、ヴェネツィアにはコンビニが存在せず、駅にあたるヴァポレット乗り場にもトイレはありません。
とにかく歩き回る聖地巡礼はもちろん、普通に観光するにあたっても、いざトイレに行きたくなった時のための心構えをしておいた方が安心して外出ができるでしょう。
まず、食事で店に立ち寄ったり、博物館を訪れた時に確実にトイレを済ませておくことは大前提です。それでもなお外で行きたくなった場合に……ということで、いくつか選択肢を紹介します。
公衆トイレ
まず、一番確実なのが公衆トイレです。Venezia Unica City Passで回数券を購入できるので、買っておくと良いでしょう。回数券がなくなっても、その場で1.5ユーロを支払えば利用できます。近くに公衆トイレがある場所には、案内の矢印が壁に貼ってあったりするので、迷うこともないはずです。
ただし、難点は数と時間です。公衆トイレはこの図に書かれた場所にしかないため、いざという時に近くにない可能性があります。
また、有料であるがゆえに係員の存在が必須となっていて、早朝や夜は閉まっています。場所によって違うようですが、9:00~10:00くらいにならないと開かないため、時間を有効に使おうとして朝早くから行動を起こせば起こすほど、トイレ難民になる危険性が高くなります。
ちなみに、公衆トイレは狭いです。金取るんだったらもうちょっとさぁ……と思ってしまうくらい。
カフェ
ネットでよく見かけるのが、公衆トイレにお金を払うくらいなら、カフェでコーヒーでも飲んでトイレを使った方が良い、という意見。
個人的には、支払う金額の差を考えればあまり共感できる意見ではありませんし、ヴェネツィアに初めて訪れた私のような英語の苦手な人間なんかは、カフェに入るのも勇気がいるワケですよ。
なので、カフェという選択肢は人によるかと思います。また、公衆トイレ以上に早朝は開いていないので、そこも注意点ですね。
無料で利用できるトイレ
場所が限定されてしまいますが、いくつか無料で利用できるトイレを見つけたので、ご紹介。

- 施設の展示自体は、Venezia Unica City PassでMuseum Passを持っていないと入れませんが、自由に出入りできる1Fにトイレがあります。わりと綺麗なので、この近くでトイレに行きたくなった場合には有用です。

- さすがにヴァポレットに乗らないとどこにも行けないからか、サン・ミケーレ島にはヴァポレット乗り場の近くに無料の公衆トイレがあります。

- 詳細な位置は忘れてしまいましたが、ムラーノ島のヴァポレット乗り場Colonnaの近くに8:00から開いているスーパーマーケットがあって、そこにトイレがありました。路地に看板が立っているので、それを目印に建物の奥の方へ入っていくと、突き当たりにファーストフードっぽい店があり、その向かいの階段で2階に上がったところにスーパーがあります。トイレはスーパーの中ではなく外側、階段の真ん前にありました。
- 市内を巡るヴァポレットにはついていませんが、ブラーノ島へ向かう長距離ヴァポレットにはトイレが設置されています。
最終手段
どうしても近くにトイレがない場合、男性かつ小さい方であれば……( ´3`)~♪
ウォシュレット
日本では一般的な温水洗浄機、いわゆるウォシュレットは、一切ありません。ミュンヘン空港の時点からなので、やっぱり日本だけなんですね。
ホテル・ダニエリクラスの高級ホテルにもついていないので、ウォシュレットに慣れきった軟弱なお尻を持つ我々日本人としてはちょっとツラいところです。
というわけで、その辺が心配な人は、このへんの携帯ウォシュレットを持って行くと良いでしょう。